新聞よみよみ

仕事柄たくさんの新聞の政治欄、事件欄に目を通している。

 

これまでは各紙の主張の違いというのはいまいちよくわからなかったのだが、ようやくわかってきた。

 

何がわかったかというと、よく左左といわれる朝日よりも、東京新聞の方がよほど政府に攻撃的ということだ。東京は政府がやること、とりわけ特定秘密やマイナンバーといった個人の権利を制限する取組みにめちゃ批判的である。ちょっと、あ然とするぐらいに。

あと、安保の際は、政府よりの産経、読売、超然とした日経以外はどの新聞も、特定の地方紙でさえも、見たこともないほどの強烈に反対記事をずらっと掲載していた。それぐらい安保とは戦後政治史上重要な事件だったのだ。

 

安保法案の是非はわからんが、新聞ってこんなだっけ?という思いだった。不偏不党ではないにせよ、両論併記して議論を深めさせ、社説では自社の意見をいうもの、と思っていたのだ。それが、通常記事でさえ、編集トーンは反対一本やりだ。ひどいところになると、識者の意見を掲載した後で、記者の個人的な思いを掲載したりしている。なんじゃこりゃ。

 

まあ、今の子供たちは新聞を読まないから、あまり思想には影響しないのかもしれないな。それはそれで寂しいと思う。