アフガン侵攻の特番をみる

BSで2006年に放送されたアフガン侵攻についての番組を見た。ほうほうこんな話だったのか。しかし、中東情勢やテロ情勢について興味を持っているのに、それらを語るうえで外せないアフガン侵攻について何も知らないとは不覚・・・。

実際、「ランボー怒りのアフガン」という映画があるぐらいしか知らなかった。

 

ソ連による侵攻は、共和制を打倒して共産主義政権を打ち立てたものの、西側との接触も図るアフガンのアミン政権に対する、ブレジネフ、KGBの不信により引き起こされたそうだ。

ソ連はアミンを排除したいがために侵攻を開始。特殊部隊を派遣してアミンを暗殺し、親ソ政権を樹立させたのだった。しかし、反政府のイスラム勢力(アメリカから武器支援を受けていた。ビンラディンも途中から参加)からの攻撃が激しくなった結果、戦線は泥沼と化し、10年後の1989年にソ連は撤退した。

 

番組では、当時のアフガン政権の農商務大臣が登場。アミンは決してソ連を裏切り西側につこうという意図はなく、アミンがブレジネフと会えていれば、誤解は解け、ソ連は侵攻しなかったのではないかと話していた。また、アメリカの元駐アフガン大使は、ソ連の国力が損なわれ冷戦終結につながったという意味で、アメリカにとってはよいことだったと話していた。

 

もしソ連が侵攻せずアミンと協調することができていれば、冷戦はあのタイミングで終わらなかったかもしれない。また、CIAがイスラム勢力に武器を供与することもなく、ビンラディンは台頭しなかったかもしれない。それでも、やはり、イスラム過激派によるテロの時代は来たのかもしれないが・・。

 

なお、ランボー怒りのアフガンのストーリーは、ランボーがムジャヒディンと一緒にソ連軍と戦うというものだった。当時はそのムジャヒディンの残党から本土攻撃を受けることになるとは思いもしなかっただろう。