保育所問題と無力感

世界から「保活」という言葉が消えますように。

 

保育園に入れなかったママが「日本氏ね」と痛烈な批判をするブログが注目を集めている。都内の多くの自治体では、フルタイムの共働き夫婦であっても、両親が遠方でさらに無認可に入れてしばらく経ちます!とかたまに夜勤してます!といった加点要素がなければ、認可保育園に入れることは到底かなわないらしい。認証に入れればまだまし、という状態だ。1歳児クラス以後は激戦なので、妻がすぐ復帰しなくても経済的には余裕がある家庭でさえ、0歳児クラスに入れようとする。すると、経済的に余裕がなくて働かなきゃいけない!という人は、点数の問題でまず入れなくなる。

 

このえげつない状態は、政治と行政の失態だ。この問題を招いた厚労省なり都なり議会なりは、かなりくそだ。制度設計が時代に合ってないにもほどがある。そして野党の方々はこの状態を何も批判しない。不倫とか甘利さんの方が問題らしい。ははは。

 

図書館の本の購入とかカルチャースクールとかの予算をまず喫緊の課題に当てる、そういった柔軟性を持てないのが官僚組織というやつだ。公務員は、政策の優先順位を自分たちでつけることはできない。

それをやるのは政治家の仕事のはずだが、保育園政策に取り組んだところでたいした票にならないから、結局後回しにされる。

 

しかし・・・この問題って、いざ当事者にならないと全然ぴんと来ない話なわけで。俺、結婚するのかなあ、子供できるのかなあ、と心配している段階の人たちは、絶対にこの問題に真剣に向かい合わない。そして、結婚して子供が生まれ、いきなり当事者になる。そこで、声を上げて政治家を動かすことのなんと難しいことか。できなければ泣き寝入りなのだ。

 

私にできるのはここでつぶやいて、ビッグデータの肥やしにすることぐらいか・・・。